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土の健康の6つの原則のひとつ。レンタル羊で動物を組み込む

更新日:1月4日

ゲイブ・ブラウン氏(Understanding Ag)の土の健康のための6つの原則の一つに、動物を組み込むという原則があります。カバークロップを育て、それを集約放牧により動物に草を食べてもらい、一定の牧区の中で動物が適度に草を食み、食べすぎないように管理し、次の牧区へ移動させる。そうすることで、カバークロップは再び生長へ向けて光合成による炭素を根に送り、根圏の微生物へ受け渡し、炭素貯留が高まります。同時に、動物たちが牧区の中でフンと尿をしてくれることで、生長のための肥料分が補われます。さらに、動物が歩くことで、土壌のマッサージ効果あるとも言われています。


9月に来た羊の写真
9月に来た羊の写真

アフリカ・ジンバブエの生態学者アラン・セイボリー氏は、家畜を適切に移動させることによって、砂漠化を食い止めるだけでなく、緑地を回復させることができるというホリスティック・マネジメントを提唱しました。映画『君の根は。大地再生にいどむ人びと』の中でセイボリー氏は、農業に動物を組み込むことはオプションではなく、必須であると論じています。


畑作と酪農は、いつからか切り離されてしまいましたが、大地再生農業の道の先には、動物を組み込むときが来るかもしれません。しかし、これはかなり高いハードルだと思っていたのですが、なんと、大地再生の旅の有馬さんが7月3日にレンタル羊3頭を2週間ほど飼い始めました。このレンタル羊は、株式会社流山の積丹しおかぜ羊から、宮本さん(社長)、皆川さん(牧場長)、峯下さん、金田さんが大地再生の旅に参加していただきたことからアイデアが生まれて実現しました。


こちらの写真は9-10月に新たに来た7頭の羊たちです。

動物を組み込むことは簡単なことではありません。カバークロップの種(ファミリー)が増えることで、生物多様性も高まり、花が咲くと、花粉媒介昆虫などのミツバチ、チョウなどの虫が集まります。微生物、昆虫、小動物、鳥など野生の生物が戻ってくることを害虫、害獣と考えると良くないことですが、大地再生農業の考えは多様性を高め、生態系のサイクルを取り戻すことです。生き物を味方にするか、敵にするか。この課題をどのようにクリアしていけるかも、実践の中で考えていきたいと思います。



 
 

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